キャッシュマネジメント

インターカンパニーローンの注意点

本日はインターカンパニーローンの注意点について記載します。

インターカンパニーローンとは

インターカンパニーローンとはグループ会社間での資金の貸借になります。企業グループ内で余っている資金を他のグループ会社に融通することで、外部の借入を減少させることができ、資金効率が向上します。

そのため、多くの会社ではインターカンパニーローンを外部借入よりも優先的に使用するように定めています。

子会社が資金不足となる場合、子会社自身が独自に資金調達をするのではなく、親会社がインターカンパニーローンを行い、資金融通をすることで内部の資金を最大限活用できるため、グループの借入を必要最小限に抑えることができるのです。

インターカンパニーローンの注意点

このようなグループの資金効率を向上させるインターカンパニーローンですが、特に国外へのインターカンパニーローンを実施する場合にはリスクも伴います。

法的リスクについて

まずは法的リスクについてです。金融規制の厳しい国においてはクロスボーダーのインターカンパニーローンに制限がある場合があります。海外からのインターカンパニーローン自体が規制されていたり、中央銀行の許可制というような場合もあります。

独自で各国の規制を調べるのは大変なため、国外へのインターカンパニーローンを実施する場合には、事前に取引銀行に相談してみるのがいいでしょう。

税務リスクについて

次は税務リスクについてです。具体的にどのようなリスクがあるかについては、本日の記事の中で記載しますが、国外へのインターカンパニーローンの実行に関しては、利率の設定に関わるリスクと過小資本税制に関わるリスクがあります。

【税務リスク】
・利率の設定に関わる移転価格上のリスク
・過小資本税制に関わるリスク

これらについて、税務当局が妥当でないと判断した場合は追徴課税が請求されるため、インターカンパニーローン実施前に準備すべき事項です。

為替リスク

最後は為替リスクについてです。国外の会社へインターカンパニーローンを行う場合は、外貨を取り扱うことになる場合が多いかと思いますが、外貨建てでのインターカンパニーローンを実行する場合には為替リスクを負う可能性があります。

【為替リスク】
・返済された資金について為替差損益が発生するリスク
・貸付中の資金について為替評価損益が発生するリスク

本日の記事では、これらの為替リスクをどのようにヘッジするのかについても記載します。

本日の記事について

本日の記事はインターカンパニーローンを行う中で、このようなリスクをどのように排除するかについてです。特に国外へのインターカンパニーローンを実施する場合には、税務リスク、為替リスクが付きものですので、これらのリスクを適切に対処するにはどうすればいいのか、記事を見てご確認下さい。

記事の本編はこちら
https://note.mu/gnz8/n/n2eb3568dc587